君と僕の一夜物語

酒場の噂



ー宿屋ー




「…はぁ、ぶっちゃけ
干し肉にそこまでの利益は
期待してなかったんだが」


手にある、今日の利益分の銀貨


「俺も実力が足りないな…」


一人ごちるが
誰にも届かず、言葉は
空気の中に溶けていった



(情報集めに行くか)


宿屋の部屋はまた、
静寂と化した


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