君と僕の一夜物語
『…何度も言うがな、
お前のそれは無意識か』
「…え」
『想い人でもない奴に
あまりそういう言葉を投げかける
べきではないと思うが』
じとりとした視線
言われ慣れてないのだろうか、
いささか過剰反応のような気もする
「…うーん、そうか?
うちの町じゃ普通なんだが」
『変に気を持たせると後が怖いぞ
女は特に嫉妬深くしつこいからな』
「肝に銘じます」
ドアを開けて
宿屋の1階へと向かった