君と僕の一夜物語






「この揚げ料理と…
何かおすすめはあるか?」


「木苺ソースのこれなんておすすめだよ」


「じゃあそれといくつか料理を
見繕って持ってきてくれ」


「あいよ!」


宿屋1階。そこそこ大きい宿屋は、
大抵が1階が食堂で2階が部屋になっている


2人席に腰を下ろし、
中年の快活な女性に注文を告げ、
一呼吸置くかのように葡萄酒に手を付ける



「リファ、建物の中なんだから
フード取った方がいいぞ」


『…チッ』


舌打ち…


嫌々そうに、フードをとる


途端、周りの男がリファを見つめた


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