君と僕の一夜物語











(…くそ、枝が多い)


獣道を歩いて20分

今だ目的地には着かず
視界を遮る程の枝の数々



自分がどこを歩いているかさえ
分からなくなりそうなほどの

静寂、闇の中


頼りになるのは
小さなランプのみ


(獣や魔物が出てきませんように)


そう祈りながら、
一歩、また一歩進んでゆく

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