君と僕の一夜物語
「あ!今何時だ!?」
『?22時半頃だが』
「やばい、宿屋が閉まるのが
12時なんだ。そろそろ帰る」
『そうか。…ちょっと待て』
「ん?」
席を立ち、
急いで家から出ようとしたとき
リファが近づいてきた
『…』
「…な、なんだ?」
背の低いリファが
シオンを見上げてくる
しばし見つめあってから
『…よし。行っていいぞ』
リファが口を開いた
「?なんだったんだ
じゃあ、今日はありがとう
明日の朝またここに迎えに来る」
『分かった』
「お邪魔しました」
そう言って、
シオンはリファの家を後にした