君と僕の一夜物語
『…何をする』
「何をする、って
髪をとかしてやってんだよ」
リファを半ば強引に
椅子に座らせ、その背後に立ち
ゆっくりと櫛を髪に通す
『…別にいいだろう』
「仮にも女の子だろ?
それに、こんな綺麗な髪してるんだし」
『私を普通の女の子だなんて
誰も見ないさ』
「俺は見る」
『……』
言ってから、シオンは
かなり恥ずかしい事だったと
気付いたが
言ってしまったものは仕方ないと
開き直ることにした