君と僕の一夜物語
「暫く魔術禁止な…」
『え、生きていけない』
「そんな簡単に使って、
もし魔女だってバレたらどうする
我慢の練習だ」
『………』
無言、ということは
渋々ながら了承したんだろう
「とりあえず俺、
火起こすから…
食糧の中から干し肉と豆、
あと調味料取ってくれ」
『…うん』
(素直だな)
よほど反省しているようだ
そんな彼女の頭を、
ポンと一度頭に手を置いてから
火を起こしにかかった