君と僕の一夜物語




キィ…


扉の閉まる音がやけに煩い


『…おやすみ』


「あ、あぁ」



目の前でころんと横になる
お腹にはタオルケットがかけられ

目前に、白い髪の毛が
さらさらと重力で落ちていく


(そういえば…魔術を使う時、
一瞬だけど黒に髪の色が戻るんだな)


そんな、どうでもいいことを
考えてこの状況を紛らわそうとした

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