浅葱の色に包まれて

「うん。…‼︎ いや、1人生きてる‼︎」


気絶をしているものの、1人だけ呼吸をしている者がいた。


殺し逃したのか…?


いや、他の浪士は確実に急所だけを狙われている。


コイツらを殺したのは確実に強者だ。


そんなやつが殺し逃すわけがない。


てことは、僕たちの存在に気付き、あえて殺さなかったとか…?


とりあえず、コイツらを殺したやつに会ってみたい。


そう思った。


「そいつを捕縛し、屯所に連行しておいて。僕は後から帰るから。」


「御意!」


素直に返事した隊士はゾロゾロと帰っていった。
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