想ヒ人
第一章。雪のふる夜。
悲しみ
ギュッ。ギュッ。
一歩一歩踏みしめて歩く。
昨夜から降り積もった雪は、もう相当な量だ。
今年買ったばかりのお気に入りのブーツも、布地のせいで濡れてビショビショになっている。
でもそんなことも気にならないくらい、あたしはひたすら雪の上を歩く。
ギュッ。ギュッ。
別に音が好きなわけでもないしこの感覚が好きなわけでもない
理由なんてない。
ただ、歩きたい。
歩きたいだけ。
一歩一歩踏みしめて歩く。
昨夜から降り積もった雪は、もう相当な量だ。
今年買ったばかりのお気に入りのブーツも、布地のせいで濡れてビショビショになっている。
でもそんなことも気にならないくらい、あたしはひたすら雪の上を歩く。
ギュッ。ギュッ。
別に音が好きなわけでもないしこの感覚が好きなわけでもない
理由なんてない。
ただ、歩きたい。
歩きたいだけ。