兄貴がイケメンすぎる件
え、この子達だれ!?
あたしがそう思って目を丸くしていると、早月翔太が言った。
「世奈ちゃん、この子達は近所に住んでる僕の友達。
お菓子作ったらいつも食べきれないし、こうやって15時になったら食べに来てもらってるの」
早月翔太がそう言うと、子供達は
「おにーちゃん、レモンタルトは?」
って首を傾げる。
ちなみに子供達はみんな男の子で、一番小さいであろう4歳くらいの男の子は、早月翔太の右足にぴったりとくっついている。
…やっぱり、子供は可愛いな。
あたしがそう思っていると、早月翔太が子供達に言った。
「こら、レモンタルトよりまず先に、おねーちゃんに“こんにちは”って挨拶しな?」
早月翔太がそう言うと、その子供達はちゃんと「こんにちは」って挨拶をしてくれた。
そんな子供達に挨拶を返しながら、あたしは思わず早月翔太をじっと見つめてしまう。
結構、面倒見がいいんだ。
ってか、子供好きなのかな?
…うん、見た目的にもそんな気がする。
そう思っていつまでも早月翔太を見ていたら、その時ふいに目が合って、口パクで言われた。
「“ごめんね”」