兄貴がイケメンすぎる件
駆け落ちしようとした件
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健からの告白や……が、頭から離れてくれない。
アイツから何をされたって、あたしにとっては何でもないはずなのに。
「はぁ…」
あたしがそう思って自分の携帯をテーブルの上に置くと、
台所で晩ごはんの支度をしている兄貴に言われた。
「おら世奈、もうちょいで出来るさかいテーブル拭いとけや」
「…あーい」
兄貴にそう言われ、あたしはふらふらした足取りで台所に向かう。
ちなみに今日は、健に二度目の告白を受けた日の、数日後の金曜日。
明日は学校休みだ。
いえ~
そして実はあたし、明日の早朝に実は翔太と駆け落ちをすることになっている。
…さよなら兄貴。
今日が最後の晩餐(バンサン)になるゼ。
そう思いながら、水に濡れた布巾を絞っていると、兄貴がふと口を開いてあたしに言った。
「そういや世奈」
「うん?」
「今付き合うてる彼氏とはどうなってん?そろそろ別れた?」
「!」
あたしは兄貴のその言葉に、はっきり言った。
「絶対に別れません!」