兄貴がイケメンすぎる件
「…はっ!?」
健は特に悪びれた様子もなくそう言うと、「そっちも邪魔だろ」なんて言葉を付け足す。
思わぬその衝撃的な言葉に、あたしは思わずその場に固まってしまう。
それに、あたしのスカート部分に刺さる健の視線に、あたしはだんだん頬がかぁっと熱くなっていって…
「っ……な、何言ってんのヘンタイ!脱げって言ったら誰でも脱いでくれるなんて思ったら大間違いだからね!
あたしは翔太としかヤだよ!!」
あたしが顔を真っ赤にしながらそう言うと、健は…
「はぁ?」
そんなあたしの言葉に、呆れ顔で言った。
「お前なに勘違いしてんの?」
「……え、」
「今から二人でバスケすんだよ。何変な妄想してんだ」
「!!」
そう言うと、口をあんぐりさせるあたしを見て、健が今度はふっと笑って言葉を続けた。
「え、もしかしてバスケよりそっち?そっちがいいの?」
「!」
「世奈チャンやーらしー」
「!!」