兄貴がイケメンすぎる件
そしてそれの一口分をスプーンですくって、口の中へと運ぶ。
まず、一口目。
…うん、やっぱ超美味い!
上に乗っかっているチョコアイスが、あたしの口の中で甘い味を広げていく。
やっぱ、兄貴のチョコレートパフェは最高!
そう思っていたら、兄貴がもう1つ出来上がったチョコレートパフェを健に運んだ。
「ん、チョコレートパフェ」
「ありがと。久しぶりだね、勇斗くんが作ったチョコレートパフェ食べるの」
「やってお前サッカー部忙しいからな~」
兄貴はそう言うと、冗談ぽく笑った。
健は、サッカー部のエースだ。
入部した時から先輩を越えちゃうくらいサッカーが上手で、よく顧問の先生にも期待されているらしい。
…まぁ、ほんとは上手いなんてコイツには言いたくないけど。
なんて、そう思って健を眺めながらパフェを食べていると…
次の瞬間、あたしの視線に気がついた健が、ふとあたしを見た。
「!!」
そしたらバチッと目が合って、あたしは慌てて健から視線を外す。