兄貴がイケメンすぎる件


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早月翔太に「ケーキを食べに行こう」と誘われたあたしは、

仕方なくそいつと二人でケーキバイキングに行った。

ケーキバイキングなんてのは生まれて初めてだったあたしは、目の前に並ぶたくさんのケーキに目を輝かせる。



「うわー、何これ!天国にいるみたい!」

「世奈ちゃん、何食べる?とってあげるよ」



早月翔太はそう言うと、ケーキ専用トングを遊ばせる。


えー、何にしよう!

出来ればたくさん食べたいけど、太っちゃ困るし…

チーズケーキ?生チョコタルト?

苺ショート?アップルパイ?



「超迷う~」



…なんて、あたしが独りそう考えながらニヤニヤしてしまっていたら、その時すぐ近くから視線を感じた。

その視線に慌てて早月翔太の方に目を遣ると、やっぱりその視線の主は早月翔太で…。

そいつはあたしと目が合うなり言う。



「世奈ちゃんさ、」

「え、」

「幸せそうだね」

「!」



早月翔太はそう言って笑顔を浮かべると、「喜んで貰えて良かったよ」と言葉を付け加えた。



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