兄貴がイケメンすぎる件


は、恥ず!

バカみたいなニヤけ顔を見られてしまった、



「…あ、あたし苺ショートとチーズケーキでいいよ」



あたしが恥ずかしさいっぱいでそう言うと、早月翔太は



「え、それだけでいいの?」



って、ちょっとびっくりした顔をする。

何だよ、そんな大食いに見えたか。

あたしがそう思っていたら、早月翔太が「じゃあ僕も世奈ちゃんと同じの食べる~」なんて言ってそれを皿に取った。


…な、なんだその「じゃあ、あたし○○君とお揃いにする~」的なノリ。

あんたは女子か?

本当は女子なのか!?


なんて、あたしがそいつの行動を隣で見ていたら、早月翔太がやがて「じゃあ、食べよ」と言ってその辺の椅子に座った。

デートだとは思いたくないけど、まるでデートみたいなこの空間で早月翔太はずっとニコニコニコニコしている。

そしてあたしはそいつの向かいに座ると、早速フォークを手にとって苺ショートに手をつけた。



すると…


< 54 / 386 >

この作品をシェア

pagetop