兄貴がイケメンすぎる件


そしてその後は、苺ショートを食べ終わってチーズケーキに手をつけた。


っていうか、ここのケーキ超美味しいな。

早月翔太に言われるまま黙ってついてきたお店だけど、

甘さも控えめだしこの味は完全にあたし好みだ。

……今度兄貴と一緒に来よう。


そう思っていると…、



「…、」



またしても、何故か早月翔太の方から視線を感じた。

その視線にあたしがウンザリしながらそいつの方を見ると、やっぱり早月翔太があたしをニコニコしながら見ていて…。



「…あのさ、そんなに見ないでくれる?」



食べにくいじゃん。


あたしがそう言ってジュースを口に含んだら、早月翔太がその笑顔を崩さないまま言った。



「だって、世奈ちゃん可愛いんだもん!」

「!!」

「幸せそうに食べる姿、可愛すぎ!僕が世奈ちゃんのこと食べちゃいそう!」



そんな言葉をお店の中で普通に言うもんだから、あたしは恥ずかしくなって思わず顔を真っ赤にした。


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