心も体も、寒いなら抱いてやる
「もう! 今度はなんなのよ! ごめん、ちょっと見てくるね」、と言って2階に駆け上る花蓮の後ろをみのりもついていった。
花蓮が入っていった部屋には花蓮を呼んだ男性と、そしてさっき牛乳を持って行ったパジャマ姿の男性が床に座って犬を抱いていた。
周囲には、白っぽい液状のもので床が数か所濡れていた。
「どうしたの?」
犬を抱いたまま床に座り、今にも泣きそうな顔をした男性を見下ろして花蓮が声をかける。
「ビィの具合が悪いんだ。元気がなかったから出かける前に好物の牛乳を飲ませたら何度も吐いちゃって」
床の白い液状のものは、ビィという名の犬の吐しゃ物らしい。
「どうした、ビィ? おなかの調子が悪い?」
花蓮がまるで子供に尋ねるように優しく声をかける。
花蓮が入っていった部屋には花蓮を呼んだ男性と、そしてさっき牛乳を持って行ったパジャマ姿の男性が床に座って犬を抱いていた。
周囲には、白っぽい液状のもので床が数か所濡れていた。
「どうしたの?」
犬を抱いたまま床に座り、今にも泣きそうな顔をした男性を見下ろして花蓮が声をかける。
「ビィの具合が悪いんだ。元気がなかったから出かける前に好物の牛乳を飲ませたら何度も吐いちゃって」
床の白い液状のものは、ビィという名の犬の吐しゃ物らしい。
「どうした、ビィ? おなかの調子が悪い?」
花蓮がまるで子供に尋ねるように優しく声をかける。