心も体も、寒いなら抱いてやる
「みのり、どうしたの? 牛乳なかった?」

なかなか戻ってこないみのりを不審に思い、花蓮が様子を見に来た。

そうだった。

私もコーヒーに入れる牛乳を取りに来たのだ。

「えーっと……持っていかれちゃった」

「持っていかれた? 牛乳を? 誰に?」

「花蓮、ごめん! 私、花蓮の秘密を知っちゃったかもしれない。でも、それはわざとじゃなくて不可抗力で……」

「私の秘密?? なにそれ?」

と、そこでピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンと、4回続けてやかましくドアチャイムが鳴った。

花蓮が「もう、うるさいなあ」と言いながら玄関に走っていく。


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