真実を知る者~元姫のために~
由杜希side

もうすぐで、1年がたつ。俺は何で大切な人を助けれないんだろう。姉ちゃんが荒れてた時も助けてやれなかった、萌那さんが刺されるときも俺は動けなかった。何で、大切な人の笑顔を守ってやれないんだろう。


《ねぇ、そんなところでどうしたの?その手で人を殴っても意味ないよ。君の手は誰かを守るために使わなきゃ。》

《俺、総長を、萌那さんをこの手で守ってみせます!》

《本当に?ちゃんと守ってよね♪》


何でこんなにも俺は………無力なんだよ!萌那さんを守るって約束したのに!俺は守られてばっかで何もできなかった………。

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