Midnight Blue

galaxy＿＿0

galaxy＿＿Prologue

=galaxy＿＿Prologue=


黒姫裕子は、左手に持った２枚の紙切れをひらひらさせながら駆け寄ってくる。まだ、朝の10時だ。

「まだ寝ているんですか？もう、10時ですよ」

裕子は事務所の電気を点ける。

「お仕事ですか？」

「あぁ」とだけ答える。
数年前に小さな探偵事務所を立ち上げた。彼女は、その頃からここに使えている。

「それより、先生！見てください！」

と言って、左手に持っていた紙切れを1枚渡す。