もう、好きじゃないから
車から見える景色を見ながら、
「みさき?今日は、俺の秘密の場所に
連れて行くから」
「秘密??ふふ、どこだろ?」
1時間ほど走り、
「ここ!降りて。」
ドアを開けて、外へ。

綺麗な沢の水。
野鳥が鳴いてる。
緑が綺麗な山里だった。

「ここは、子供の頃、おばあちゃん家に泊まりに行くと、兄貴と遊んだ場所。
魚釣りしたり、川遊びして。結構、
俺野生児だったんだ。」

「今の剛君から想像出来ないね。
スタイリッシュで都会人って感じだから
「ただの田舎ものだよ。」

近くに、廃校を活用してカフェがあると
少し歩き、行ってみた。

カントリー風なインテリア。
「可愛い〜お店!」
「ここのランチ美味しいんだ!」

「いらっしゃいませ!あら!剛!」
「母さん!ただいま!」

「えっ??お母さん??すっごく綺麗な人!」
「やーねー!褒められたわ!何年ぶりかしら!ねぇ!お父さん!!」

「俺だって褒めるだろーが!まったく!
あれ?剛か!よく来たな!そちらの方は?」

「紹介するよ。もう直ぐ彼女になる。
花町みさきちゃん」

「花町みさきです。お邪魔しまして。」
「あら〜。べっぴんさんだわさ!」
「ばあちゃん!元気か?」
「剛ちゃん。ばあちゃんは…元気だわ!
まだまだ!」

「あははは!!」

楽しくお話ししながら
お父さんが作った美味しいパスタと
お母さん特製のブルーベリーケーキを
頂きすごく楽しかった。

「ありがとうございました。楽しかったです。」
「また、おいで!ばあちゃんまってるっけね」
「剛抜きでもおいで!」
「また、くるよ!」

皆さんに見送られ、
剛君と車に乗った。

帰り道?
綺麗な夜景の見える公園に連れてこられた。
背中から抱きしめられ
「みさき?好きだ。彼女になって下さい
「私…。よろしくお願いします。」

「よっしゃ!!マジ!うれしい!」
「剛君…。私を好きになってくれて
ありがとう。」

暖かい掌が頬にふれ、
ゆっくりと唇が触れた。
優しいキス。
剛君を好きになってる?

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