もう、好きじゃないから
瑞季と上層部に掛け合い、
新しくパンフに掲載が決まった。

もちろん、俺の力とかではなく、
市場調査の結果を踏まえ
独身女性の人気が高いことが
みとめられた。

廊下を歩きながら
「奏?ありがとう。私…頑張る、夢のために!」
「そういえば、アメリカで仕事するのが最終目標なんだよな?」
「うん…。覚えててくれ たんだ」
「仲間内に熱弁してたらわすれないよ」

「ふふふ。それもそうね。でも…奏と
仕事したかったから。会えて嬉しい。」

「じゃ、またね。次は、いくつか
商品にして持ってくるわ!」
「あ〜。またな!」

手を握り小声で
「奏。私…やっぱりあなたがすき。」

そんな言葉今の俺には届かないよ。
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