もう、好きじゃないから
仕事終わりで、「みさき!今夜、合コン入りました〜!」
「本当!いくいく♫」
「そうと決まれば、更衣室!」

若菜とロッカーのストック用の勝負服に着替えて、カーラーで髪を巻き。
「良し!気合い入れてくよ!」
「ラジャー!」

エレベーターでそそくさと下に降りて
出口に向かう。

「おっ!若ちゃんとみさっち!合コン?
かい?」
「は〜い!いってきまーす!」
「頑張れ〜!」まや姉さんからの応援を、受けて!
オシャレな居酒屋へ!

「では、自己紹介から〜!イェーイ!」

今日は、一流企業の男子。
「どうも!名前…。あっ。みさきちゃん
可愛いよね。俺もろタイプ!」
「ありがとう。ふふふ。」
楽しくお酒飲んで、
若菜も、背の高いイケメンといい感じ。

「みさきちゃんって、守ってあげたくなるタイプだ。よかったら連絡先交換しない?」「はい!是非!」

「近いうちに連絡するからさ!
二人で遊びに行こうね!」

松田剛くん。
優しそうな素敵な人。

「実は、みさきちゃんが来るって聞いて
急遽参加したんだ!少し前、駅で見かけて、可愛い人だなぁって。」

「そんな…。私なんて可愛いなんて。」
真剣な顔で剛君は、
「マジだから」「あっ…はい。友達から
始めませんか?」

「俺、何、焦ってんだろ!あはは!
そうだね。ゆっくり俺を知って?」

恥ずかしくて、うなづくだけだった。

頭を撫でられ、
「ふふふ。剛君、可笑しい!!」
それから、二人で近くのBARで軽く飲んで、アパートから少し離れた公園の前で
「おやすみなさい。楽しかったです。」

ふわりと、剛君に抱きしめられ
おでこにキスされた。
「ごめん、なんか…。可愛くてつい…。」
「ううん…。また、」
手を振りしばらく歩き

アパートに帰った。


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