もう、好きじゃないから
俺は、これまでの事を掻い摘んで話した

「迎えに行きたいよ。すぐにでも。
俺は、あいつしか…。」


ふんわりと、笑って義姉さんは、

「そうなんだ〜。う〜ん。彼女さ〜。
今は、心を戻すスタートラインじゃない
だから、落ち着くまでそっとしてあげて
欲しいの。様子は、メールするから。」



「だったら、2年。俺その間に、必ず
上に上がる。だから、みさきを頼む。
変な虫つかないように見張ってて!」



「ふふふ。そんなに、好きなの。
わかった。心配しないで。」


時々、来るメールでみさきが頑張ってる事を嬉しく思った。

それから、俺が担当したブランドの商品が、完売する日々。

功績が認められて。

辞令。

早瀬 奏

本日付けで、

販売促課 部長に任命する。



「おめでとうございます。早瀬部長。」

フロアーの社員たちが
拍手してくれた。


「ありがとう。みんなの頑張りがあっての結果だと思う。これからは、部長として、さらに、頑張って行くので
よろしくお願いします。」

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