もう、好きじゃないから
小さな身体で
店の中を走り回って。

たくさんの商品を抱え
陳列していた。

値段の付け替えをしながら
下を向き商品リストと確認していた。


「みさき…。迎えに来た。」

驚いた顔。
俺の名前を呼び、瞳を潤ませた。
みさきの身体を俺のほうへ引き寄せ
抱きしめた。

「みさきの未来、俺にくれない…?」

綺麗な涙。
自分でいいのかと聞く。

みさき以外、俺が無理!

涙声で
「ありがとう。」

店の中に歓声が上がる。

「おめでとう!」「素敵!!」

俺は、「義姉さん!みさきもらってく!
いいよね?」

「良いわよ!15分後に、バイトが出勤してくるから!問題ないわ。」

(^_−)−☆にっこり笑う。
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