もう、好きじゃないから
「私は、行けません!まだ、注文の
オペレーターの方に報告が!」


「そんなの!俺がした!つべこべ言わずに来い!」


フロアーを走り駐車場へ。
社用車に押し込まれた。

「いたぁ〜!痛いじゃない!!」
「ぎゃあぎゃあうるせーんだよ!
ちっとも、成長してねぇな!お前!」

「はぁ?」
怒りが沸点を超え逆に無言を決めてやった。

30分程だろうか?
信号が赤になった。

「何か話せよ!陰気くせ〜んだよ!」
「何か!!」

「お前さ!馬鹿?」
「……。」


静かなバトル。


「着いた!降りろ!」
「ふん!!」


「すみません。お電話しました。
早瀬です。無理を言って申し訳ないです
何とか20〜30お願いできませんか?」


「早瀬さんか〜…。まぁ、あんたには
こっちもロスってた商品セール組んでくれて完売って借りがあるからなぁ〜。
…。わかった!25でどうだ?それ以上は
無理だぞ!」
「ありがとうございます。原田のオヤジさん!」

「早瀬さんよ〜。その可愛い子ちゃんは?お前さんのこれか??」っと
小指を見せた。

「はぁ?いえいえ…。」私は
思いっきり否定した。が

「オヤジさん!今度ゆっくり紹介しますよ!じゃ、また!」

グイグイ手を引かれ

次の倉庫へ。

車内で、私は、

「なんで否定してくれないですか!」

「めんど癖〜んだよ!いちいちいいだろ
うるせー女!」

「マジ。むかつく!」

「何か言ったか??」
「別に…。」

次の倉庫では、早瀬主任の同期が
手を貸してくれ残りの分が確保出来た。
そして、次週販売予定の商品も
完売の予測を立て、早めのストック分を
確保するという仕事をしてしまった。

なんだか、この人、仕事は、
出来る見たい。
でも…。私は、絶対許さない!!
人をズタズタにした一言。


「可哀想だから、付き合ってやった。」

彼、早瀬は、グランド脇でクラスメートの高田君にそう言ってた。
「まぁ、そうゆうのも有りだよな!」
私は、可哀想…。

好きだったのは、私だけ。
早瀬は、奏は、違ったんだ。
その日は、涙が枯れるほど泣いた。
私は、幸せな恋がしたい。
辛い、悲しい恋なんて二度と嫌!



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