もう、好きじゃないから
社に戻ると…。
「いやー、早瀬くん助かったよ!」

部長がツルツルの頭をなでながら
近いて来た。

「花町さんも、ご苦労さん!」
「は、い…。私は何も…。」
実際、ついて回っただけだし…。


ポンと肩を叩かれて、
「みさき!ねぇ?早瀬主任のお供
いいなぁ〜!」
「仕事そのままにしたから、今日は
残業だよ!まったく、やんなっちゃう」


デスクに座り残りの注文者の確認と
住所の入力、発送日の確認 、
そして、リピーターになってもらうべく
最新号のカタログを年齢に合わせて
同封する。


気がつけば、終業時間を過ぎ、
残っているのは、数人の男性社員。


「花町さんも一緒に飲みどう?」
「仕事残ってますから、また、今度!」

同僚の男性社員の人達。
「じゃ、俺ら帰るよ!お疲れ!」
「お疲れ様でした。」

「ふぅー!」
トントン。??

そこには、早瀬主任。

「げっ!」
「げっ?はねぇよなぁ〜!」

「まだ、仕事か?」「はい。誰かさんに付き合わせられたもので…。」

「あっそうだ!お前の住所教えろ!」
「はぁ?なんで教えなきゃいけないんですか?」

「明日迎えにいくだろ!」
「明日は行きません!プライベートな休日をあなたと過ごさなければいけないでしょうか?」

「うるせー!黙って教えろ!」
「嫌です!」

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