あの日、僕等は罪を穴に埋めた─secret summer─
千秋へ
こんな形で千秋に手紙を書くだなんて思ってなかったけど。
ヒトツだけどうしても伝えておきたいことがあったから。
手紙を書こうと思います。
ずっと、ずっと、言えなかったけど。
私、千秋のことが大好きだったよ。
多分だけどね、
この手紙を千秋が読んでいる頃には私はこの世にいないと思う。
ジット、村でヒトリ耐えてきたけど。
もう、無理なんだ。もう、隠せない。
私ね、千秋の気持ち知ってたの。美菜のこと好きだったよね?
だから、悔しくて、悔しくて……
千秋がみんなで美菜のことを無視しようって言って来た時。
すごく嬉しかった。サイテイだよね。
リアルに虐め、とかじゃなかったけど。
千秋が美菜を無視してて嬉しかったんだ。
でもね、それでもやっぱり千秋は私なんか見てくれなくて。
勝手にイラついて。
ニジミ出てくる嫉妬心とか独占欲とか抑えきれなくなって。
千秋や聖、幸次達には内緒で美菜のことを本当に虐めてたの。
私の気持ちを知ってた綾にも協力して貰って。
女の子の間で虐めてたんだ。
キツイ仕事を押し付けたり、物を隠したり。
言葉で傷付けたり、身体にも……
本当に、最低の人間なんだよ私。
こんな私のこと、千秋が見てくれるはずないのにね。
ヲエエ!って私の顔を見ただけで吐くぐらいになるまで。
美菜のことを追い詰めてた時、そんな時期があったの。
ねえ、私、この村に残ってて気付いたんだ。美菜がいるって。
最初は恐怖心から自分で作り上げた幻だって思ってたんだけど。
違うみたい。あれは、美菜だよ。
ツミとバツ。きっと私も綾みたいに殺されてしまうと思う。
でも、仕方がないよね?
だってそれだけのことをしてしまったんだもの。
ケジメをつけなきゃ。私ちゃんと受け入れようと思うんだ。
美菜になら殺されちゃっても仕方がないって思えるから。
ごめんね、千秋。
こんな私なんだけど、気持ちだけは伝えたかったの。
テレ隠しでいつもはお姉さんぶってたりしたんだけど。
本当は違うんだよ。私だって女の子だもん。
好きだよ、千秋。好き、大好き。ごめんね、ありがとう。
早紀
こんな形で千秋に手紙を書くだなんて思ってなかったけど。
ヒトツだけどうしても伝えておきたいことがあったから。
手紙を書こうと思います。
ずっと、ずっと、言えなかったけど。
私、千秋のことが大好きだったよ。
多分だけどね、
この手紙を千秋が読んでいる頃には私はこの世にいないと思う。
ジット、村でヒトリ耐えてきたけど。
もう、無理なんだ。もう、隠せない。
私ね、千秋の気持ち知ってたの。美菜のこと好きだったよね?
だから、悔しくて、悔しくて……
千秋がみんなで美菜のことを無視しようって言って来た時。
すごく嬉しかった。サイテイだよね。
リアルに虐め、とかじゃなかったけど。
千秋が美菜を無視してて嬉しかったんだ。
でもね、それでもやっぱり千秋は私なんか見てくれなくて。
勝手にイラついて。
ニジミ出てくる嫉妬心とか独占欲とか抑えきれなくなって。
千秋や聖、幸次達には内緒で美菜のことを本当に虐めてたの。
私の気持ちを知ってた綾にも協力して貰って。
女の子の間で虐めてたんだ。
キツイ仕事を押し付けたり、物を隠したり。
言葉で傷付けたり、身体にも……
本当に、最低の人間なんだよ私。
こんな私のこと、千秋が見てくれるはずないのにね。
ヲエエ!って私の顔を見ただけで吐くぐらいになるまで。
美菜のことを追い詰めてた時、そんな時期があったの。
ねえ、私、この村に残ってて気付いたんだ。美菜がいるって。
最初は恐怖心から自分で作り上げた幻だって思ってたんだけど。
違うみたい。あれは、美菜だよ。
ツミとバツ。きっと私も綾みたいに殺されてしまうと思う。
でも、仕方がないよね?
だってそれだけのことをしてしまったんだもの。
ケジメをつけなきゃ。私ちゃんと受け入れようと思うんだ。
美菜になら殺されちゃっても仕方がないって思えるから。
ごめんね、千秋。
こんな私なんだけど、気持ちだけは伝えたかったの。
テレ隠しでいつもはお姉さんぶってたりしたんだけど。
本当は違うんだよ。私だって女の子だもん。
好きだよ、千秋。好き、大好き。ごめんね、ありがとう。
早紀