あの日、僕等は罪を穴に埋めた─secret summer─
*
翌朝、俺達が美菜を見たあの河川敷で幸次の遺体が発見された。
〝後、二人で完成〟そう書かれた紙と、綾と早紀同様に切断された肉塊の内に隠されたメッセージ。〝次は頭を貰いに行く〟
「………こうじ?」
青いシートに包まれた、幸次であろう無機質なその膨らみ。
『母ちゃんの唐揚げウマいから食ってみ?』
『聖ン家でも思ったけどなんか修学旅行みてーだな』
『明日も喋ろう、いっぱい。喋ろうな、千秋、聖』
『おやすみ』
足元が覚束ない。そんな、嘘だ、うそ、だってゆうべ、あんなに、
「こ、うじ……幸次…!幸次っ…!!」
「君!立ち入り禁止だぞ!」
「あ゙あ゙ぁぁあああああ!!!」
夥しい量の血が、平らなコンクリートの色を変えている。まだ鮮やかなその色。目の前に広がる光景は、いつかの自分になるだろう。俺には点と点がはっきりと繋がって見えていた。
そう、最後はきっと俺。
下半身は、美菜を何度も何度も蹂躙したソレは、――俺の分だ。
翌朝、俺達が美菜を見たあの河川敷で幸次の遺体が発見された。
〝後、二人で完成〟そう書かれた紙と、綾と早紀同様に切断された肉塊の内に隠されたメッセージ。〝次は頭を貰いに行く〟
「………こうじ?」
青いシートに包まれた、幸次であろう無機質なその膨らみ。
『母ちゃんの唐揚げウマいから食ってみ?』
『聖ン家でも思ったけどなんか修学旅行みてーだな』
『明日も喋ろう、いっぱい。喋ろうな、千秋、聖』
『おやすみ』
足元が覚束ない。そんな、嘘だ、うそ、だってゆうべ、あんなに、
「こ、うじ……幸次…!幸次っ…!!」
「君!立ち入り禁止だぞ!」
「あ゙あ゙ぁぁあああああ!!!」
夥しい量の血が、平らなコンクリートの色を変えている。まだ鮮やかなその色。目の前に広がる光景は、いつかの自分になるだろう。俺には点と点がはっきりと繋がって見えていた。
そう、最後はきっと俺。
下半身は、美菜を何度も何度も蹂躙したソレは、――俺の分だ。