最初で最後の私の恋物語
さっきまで笑っていた浅村君だけど、

すぐ不機嫌な顔になってしまった。

「なぁ、お前今日のことは他の誰にも
言うなよ。言ったらマジで殺す。」

「…わっ、わかりました!では失礼します」

足がふるえているのを忘れて、

無我夢中で家まで走って帰った。

「はぁはぁ・・」

もうなんなの!?

殺すとか、なにげにいっちゃいけない言葉

言ってるし。

でも浅村君、本当は優しい人なんだ。

鳥にエサをあげたり、

花に水をかけたり。

それに浅村君の笑った顔・・・

ドキッ…

まただ。

胸が苦しい。

< 13 / 119 >

この作品をシェア

pagetop