最初で最後の私の恋物語
ドキッ。

...まただ。

私が慌てて顔をあげると、

浅村君はもう中庭を出ていくところだった。

浅村君に触れられるたび

ドキドキが止まらない。

浅村君にかき乱された時の

彼の手はとても優しかった。

やっぱり、見た目は怖いけど

根は優しい人なんだ。

ふと自分の足元を見ると目が見開いた。

...あれ?

足がふるえてないや。

浅村君だけは私にとって

特別っていう存在だからかな?

今の私の気持ちは、絵里が言ったことと

おんなじ気持ちだ。







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