最初で最後の私の恋物語
第二章

オトコなんて・・・

…ガバッ!

はぁ、はぁ、はぁ...

普段夢なんて見ないのに史上最悪の夢を

見た。

あの事件のことを思い出すだけで、寒気

がする。

私、桜井 百合(さくらい ゆり)は

そのことを境に男という男が大嫌いに

なってしまった。

なんであの忌々しいことが夢にまで

出てくるの?

はぁ...

朝っぱらからすでに憂鬱だ。

ふと時計に目をやると、時刻は

もう7時40分を過ぎようとしていた。

「あぁーー!!」

遅刻しちゃーう!

いそがなきゃ!!

身支度をし、朝ごはんを済ませて

学校に行こうと家のドアを開けた瞬間...

「おっはよー!」

とうるさい声が聞こえた。
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