最初で最後の私の恋物語
「夕哉、行ってらっしゃい!」

「..行ってきます...」

母さんに毎朝、元気な声で見送られるのは

小学校まではとても嬉しかったけど、

中一になってからはさすがに恥ずかしい。

まぁでも、その声で眠気が飛んでしっかり授業を

受けられているんだけど...

恥ずいとか言ってるけど、母さんの声がなかったら

授業中寝てたと思うし、俺にとっては

とても有り難い存在だったんだなぁ。

感謝、感謝。

周りにいる人が、ニコニコした顔で

こっちを見てくる。











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