最初で最後の私の恋物語
いちいちまとわりついてくるし、

必要以上触れてくるし...

あぁー!

ウザい!!

女の手が俺の頰に触れそうになった時、

誰かが女の腕を掴んだ。

「ごめんね?
夕哉は俺のもんだから
触んないでね〜」

今、女の腕を掴んでいる奴は俺の親友、

佐渡 和也(さわたり かずや)だった。

「っ……!!」

和也のにこやかスマイルを見て、

女は顔を赤らめ教室を出て行った。

…ふう〜

助かった〜。

俺を助ける時に発する言葉が少々

気持ち悪いけど、和也はとてもいい奴だ。

和也がいなかったら今頃俺、

不登校になってたわ。







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