最初で最後の私の恋物語
「...ついたぁ!!」

教室の中に入ると鬼の形相をした鬼江が

こっちを見てる...

「桜井!中田!遅刻だ!!!」

頭にゲンコツをくらった。

「うぅっ....すみません..」

「早く席につけ!!」

私は、席につくと

ふるえが止まらなかった。

指先や足先は尋常なく震えていた。

怖い怖い怖い...

こんな事思っちゃダメだ。

大丈夫大丈夫。

鬼江は男じゃない、ただの「ミジンコ」だ。

すると...だんだんふるえが止まってきた。

...ふぅ。

落ち着いた。

本当にこの男性恐怖症なおってくれないかな?

普通に生活するだけでも凄く大変...

少しずつでもいいから男子と喋る機会を

増やそうかなぁ...

….放課後。

「めんどくさい授業終わったね!」

「うん、そうだねー」
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