最初で最後の私の恋物語
「うん!
ありがと、百合」

絵里と話している間に先生たちの

長い話も終わっていた。

教室に戻ると自分が予想していたのより

も課題が多かった。

最悪…

遊ぶ時間が短くなる。

絵里を見ると、まるで世界の終わりの

ような顔をしていた。

そのあと、先生から通知表をもらって

家に帰った。

通知表はそこそこ...かなぁ

だけど、お母さんはいつももっと上を目指せ、だもんなぁ。

一度も褒められたことないかも…

通知表をお母さんに見せると、もっと頑張りなさいと

軽く叱られた。

…ほらね。

私の予想通りの返事だ。
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