終わりかけの永遠に
lily。

それは、千歳くんと明くんが作った、特別な曲。


「いいの?そんな大切な曲を、私なんかと...」

「うん。莉愛だから、いい」


...忘れていた。
千歳くんは、純粋で真っ直ぐな人。
普通にそんなことを、言う人なんだ...。

まるで特別、と言われているようで、私は恥ずかしくなる。


「嫌...だった?」

「う、ううん。そんなことないよ」

「じゃあ決まり。俺がコードも歌詞も教えるから」


千歳くんの言葉に頷き、私はベースを、千歳くんはギターを持った。
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