終わりかけの永遠に
次の日。
つまり、文化祭当日。

私は千歳くんと玄関前で待ち合わせた。


「そう言えば、うちのクラスの出し物は?」

「あ、いいって。私達は他に出番があるから、お客さんとして来てくれると嬉しいって」

「そっか。...じゃあ、行く?」

「うん」


緊張したまま、私は千歳くんの後をついて歩く。
それに違和感を覚えたらしく、千歳くんは振り返り、私と目を合わせた。


「ん...?何...?」

「...隣、来ないの?」

「と、隣...!?」


それは当たり前か。
一緒に回るって、そういうことだとは思うけど。

やっぱり、恥ずかしい。
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