終わりかけの永遠に
私は恐る恐る千歳くんの隣を歩いた。


「うん。この方が落ち着く」


落ち着くって...どういうこと...?


「ねぇ、どこに行きたい?」


千歳くんの突然の質問に、私は適当に指を指し、「ここ!」と言った。


「へぇ...莉愛って、こういうの好きなんだ」

「えっ...?」


私は自分の指を指した方を向いて、絶句した。


「俺もそんなに苦手じゃないからいいよ。本当、久々だなぁ、オバケ屋敷」


...バカだ...。
自分の適当さを呪った。

オバケ屋敷なんて、大嫌いだ...。
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