終わりかけの永遠に
その後も相変わらず、私は叫びっぱなしで、千歳くんは「莉愛の叫び声に驚いちゃった」と笑っていた。

それからオバケ屋敷を出て、私と千歳くんは近くのカフェをしている教室に入った。


「でもビックリしたよ。莉愛がオバケ屋敷がいいって言ったのに、あんなに怖がるなんて」

「だ、だって...」


赤くなった顔を、パンフレットで隠した。
もう、恥ずかしすぎる...。

そう思っていると、「ラブラブいちごみるくでーす!」と大きないちごみるくが運ばれてきた。

しかも、ストローは一つなのに飲み口は二つ。

な、何これ...。


「私達何も頼んでな...って、佑実ちゃ...!」


しかも、違うクラスなのに佑実ちゃんがエプロン姿でやって来た。
私が話そうとすると私の口を押さえ、ちょっと彼女さん借りますねー!」と私を連れ出した。

っていうか、彼女って!?
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