終わりかけの永遠に

｢どこだよ、ここ｣

｢私のお父さんの職場｣

｢はぁ？｣


私たちの目の前に広がる大きな建物。
その建物の名称は、朝比奈芸能事務所。


｢朝比奈、芸能事務所...？｣

｢うん。着いてきて｣


私は騎田くんを中に案内した。


｢あー、おかえり！莉愛ちゃん！｣

｢ただいま！美歩さん｣


挨拶を交わし、その女性とすれ違った後、騎田くんは私に話しかけてきた。


｢あの人ってさ...｣

｢うん。橋下美歩さん。歌手活動をしてる人｣


その後も、私にたくさんの芸能関係の仕事をしている人が声をかけてきてくれて、騎田くんは少し驚いた様子だった。


｢あー！りーちゃん！｣

｢ほんとだ、りーじゃん。｣

｢あっ！陵くんと響くん！デビューおめでとー！｣

｢ありがとー。りーちゃんのお陰だよー｣

｢そんなそんな！二人が頑張ったからだって！｣


次に声をかけてきてくれたのは朝から会いたかった陵くんと響くん。
陵くんは可愛い感じの性格で、響くんはお兄さんみたいな性格。
やっぱりこの二人はすごくいいコンビだと思う。