終わりかけの永遠に
「騎田くんっ!」

「なんだよ、忙しいヤツ」


息を切らしながら冷たい目で見てくる騎田くん。
でも、そんなこと気にしない。
良いこと、思い付いちゃった。


「騎田くん、入りたい部活、ある?」

「部活?別に。帰宅部でいい」

「そんな君に朗報!軽音部に入らないかい?」

「軽...音部?」


騎田くんは、自信満々な私とは真逆の表情をしている。
というか、驚いたような表情をした後、顔を一瞬歪ませた。

なんだろう。
時々垣間見える、騎田くんの影の部分。
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