終わりかけの永遠に
私のその一言に、一人の先生が笑った。


「なんだか面白そうではありませんか」


えっと、この先生は確か...。


「校長!」


そう、校長先生だ。
校長先生は優しそうな顔で私を見る。


「入学してすぐやりたいことを見つけらるのはすごいことです。私たちは、それを後押ししなければ」


校長のその言葉で、軽音部設立は決まった。


「軽音部の顧問は...そうですね、春川先生にお願いしましょう」

「春川...先生?」

「えぇ。今年入ってきた先生です。今、他の教科を見学してらっしゃると思うわ。確か、バンド経験があったはず」


そう女の先生が言ってすぐ、職員室のドアが開いた。
そこにいたのは、少し気弱そうな、若い先生だった。
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