終わりかけの永遠に
「ねぇ、騎田くんに近づくにはどうすればいいの?」


その日の放課後。
初対面の女の子に、突然そう聞かれた。


「...え?」

「...騎田くんってさ、朝比奈さんと一番仲良くしてると思うんだよね。どうやって仲良くなったんだろうなぁって思って」


恥ずかしそうにそう言うその子は、完全に恋をしている表情。
騎田くんのことが好きなんだって、すぐ分かるような。


「どうやってって...私は無理矢理軽音部に引き入れて一緒に活動してるだけだよ」

「うーん...じゃあ、騎田くんが好きなものって何?」

「それは歌うことだね。多分、ギターを弾くのも好きだと思うよ」

「そっかぁ...やっぱ、話が合わなきゃダメかな...」


その女の子は少し困ったように悩み始めた。

すると、突然グイッと、私は後ろに引っ張られた。
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