終わりかけの永遠に

最低

「はぁ...」

「でさぁ、って、聞いてる?」

「...えっ?あ、ごめん!聞いてなかった!」


頬を膨らましている目の前の咲良に謝る。


「もう、なんか元気無さすぎ。らしくないよ?なんかあったの?」

「んー...まぁ、ちょっとね」


それから私は、咲良に今までのことを話した。


「それはまぁ、ちょっと、莉愛の配慮が足りない部分もあったかもね。騎田千歳に何があったのかは分からないけど...」


咲良がそこまで言ったとき、ガシャンと大きな音がした。
そして、一人の女子が泣き出した。


「えっ何?どうしたの?」


咲良がそう言うと、一人の男子が「下崎とか田澤とかが、コイツのこといじめてたんだよ」と教えてくれた。


「イジメ...?」


知らなかった。
うちのクラスにイジメがあったなんて。

この頃、騎田くんのことばかり考えていて、クラスのことに目を向けていなかった。
騎田くんも知らなかったらしく、驚いた表情をしている。


「イジメなんてしてたの...?」


この様子だと、咲良も知らなかったんだろう。
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