終わりかけの永遠に
「わかんねぇくせにそんな風に言えねぇだろ」

「あーもーうっさい!!!」


咲良が大声で言った。


「あんた達、イジメ知ってた人だっているでしょうが!それを見て見ぬふりしてる奴だって、ここで陰口叩いてる奴だって十分最低でしょ!?」


咲良の言葉に、周りは黙り込んだ。


「莉愛!」

「えっ!?」

「莉愛は、そんな簡単に落ち込んで諦めるような奴じゃない!ちゃんと話しておいでよ」


優しい表情に戻った咲良が、私に向けて親指を立てた。


「なんか...昔の青春ドラマみたい」


私は笑いながら、咲良に親指を立てた。
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