終わりかけの永遠に

Lily

それから、俺達はそれぞれの部活を辞め、軽音部を設立した。

たった二人の部員で、設立は危うかったけど、明の押しが強く、どうにか設立することができた。


「なぁなぁ、俺らのオリジナル曲、作らねぇ?」


明にそう言われたのは、それから一週間後のことだった。


「オリジナル曲?」

「おう!デビューする時の、デビュー曲にさ!」

「作詞作曲なんてしたことないけど」

「んなの俺もねぇよ!体当たりでするんだよ!」


本当に、明は勢いで行動する奴だ。
それに振り回されるのが、案外楽しかったりもする。


「どんな曲にする?」

「今の俺らの気持ちをぶつけりゃ良いだろ!」


今の俺らの...気持ち...?
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