終わりかけの永遠に
次の日の朝。
俺は、赤く腫れた目元を水で洗った。

強くいなきゃ。
意思を、強く持たなきゃ。


「あっれぇ?明くんはどうしたのー?」


孝輔のその言葉に、イラつきは募る一方だった。
でも、俺は...。


「ねぇ、何か言ってよー?」


俺は...。


「ん...ごめん。明は...今日、休むってさ」

「へぇ、そうなの?なんかあったのかな?」


俺...は...。


「さぁね。明のことなんか、知らないよ。俺の親友は、元から孝輔じゃん」


俺は...孝輔の親友だから。
< 80 / 128 >

この作品をシェア

pagetop