終わりかけの永遠に

｢次に、いじめをしていた下崎さんや田澤さんに。...なんでいじめをするのか、俺には理解出来ない。ただ単に、気に入らないだけなら、すぐ止めろ。もし、宮本さんに言いたいことがあるなら、ちゃんと面と向かって、言葉で伝えて、分かろうと努力して欲しい。宮本さんと下崎さん、田澤さんだけで解決出来ないなら、俺らにも頼ってくれ｣


下崎さん、田澤さんは、何も言わずに俯き、少ししてから｢分かった｣と返してくれた。


｢それから...いじめがあったことを知ってたのに無視してた人に。確かに、関わるのは嫌だと思う。誰もが面倒ごとに巻き込まれたくないし、自分がいじめられることになったらって、そう思っていると思う。でもさ、もし、助けを呼んでも誰も来なかったら、どう思う？辛くて苦しくて...でも、誰も自分を見ていない。どれだけ孤独で、絶望するか。俺は...ずっといじめられてきたから分かる｣


騎田くんのその言葉に、教室内はザワついた。